輝かしい部活動の記録 (1)

2014年09月01日更新

一 文武両道ここにあり

 文武両道を掲げる本校において、部活動の活躍は運動部・文化部ともに素晴らしい実績を誇る。平成25年度の部活動および同好会(生徒会や放送・新聞委員会を除く)の加入状況は、延べ827人(在籍860人、5月16日現在)にのぼり、学業のみならず放課後の部活動において日々努力と研鑚を続けている。

 本校の教育目標「品性の陶冶」「学力の充実」「心身の錬磨」を達成するために部活動の果たす役割の大きさは疑いの余地がない。また、秋高キャリア教育におけるキャッチフレーズ「わが生わが世の天職いかに」「おのれを修めて世のためつくす」は、教室内だけでなく、放課後の活動でも意欲的に実践されている。

 この項では平成15年から平成25年までの部活動および同好会の活躍を紹介する。

二 運動部

 この10年間で全国大会、インターハイへ出場した部は、団体では硬式野球・ラグビー・山岳・テニス・卓球・ボート・柔道・剣道・バドミントンである。前回の創立130周年にあたる平成15年には、硬式野球部が4年ぶり19度目となる夏の甲子園大会への出場を、ラグビー部が通算6度目の花園大会出場を決め、秋高の名を全国にとどろかせた。また、この年は山岳部がインターハイで男子縦走準優勝の快挙を達成し、創立130周年に花を添えた。山岳部は、翌年にもインターハイ2年連続準優勝、平成22年にも同じく準優勝の偉業を成し遂げている。全県総体では、平成17年に卓球男子団体が14年ぶりに、平成20年にはテニス男子団体が平成15年に続き5年ぶりに、平成21年には陸上競技男子総合で51年ぶりに優勝。さらに、平成23年にはバドミントン男子団体が27年ぶりに、平成24年には柔道男子団体が10年ぶりに、それぞれ優勝している。バドミントン部は平成25年に男子団体3連覇とともに、大会史上初となる男女アベック優勝を達成した。

 個人でインターハイに出場したのは、テニス・卓球・ボート・柔道・剣道・陸上競技・バドミントン・水泳などで、毎年多くの選手が活躍してきた。このうち、平成24年には、陸上競技部の長谷川裕貴選手が、走高跳で準優勝の輝かしい成績を残した。また、平成19年に開催された「秋田わか杉国体」での本校選手の活躍を見逃せない。ゴルフや馬術、フェンシングなど8競技に13名の選手が出場し、ラグビー少年男子準優勝、陸上競技少年B3千mで田口大貴選手が6位入賞を果たすなど、本県の天皇杯、皇后杯獲得に大いに貢献した。この他にも、空手や少林寺拳法なども、全国大会での活躍がめざましい。

三 文化部

 文化部も各種コンクールやコンテスト、全国高校総合文化祭への参加により素晴らしい実績をあげている。文芸部は、全国高校文芸コンクールで部誌「琢磨」が奨励賞を受賞するとともに、平成22年には短歌甲子園で団体準優勝、平成20年には清野絵里さん、平成22年には佐々木さんごさんが特別審査員賞の栄誉に輝いた。また、将棋部は平成25年に全県将棋大会団体優勝10連覇の偉業を達成し、このうち平成18年には全国高校将棋大会で男子団体5位の好成績を収めた。放送委員会はこの10年で秋田県放送コンテストで総合金賞を3度受賞し、NHK杯全国放送コンテストの入賞回数も多い。美術部は平成25年まで3年連続国展に入選するなど旺盛な創作活動を展開し、写真部も秋田県総合美術展で特賞に輝くなど、それぞれ全国高校総合文化祭への参加も数多い。吹奏楽部は平成16年に吹奏楽コンクールとアンサンブルコンテストにおいて東北大会に出場しているが、平成24年にはアンサンブルコンテストで8年ぶりに東北大会へ進むことができた。この他、平成22年映像甲子園2010において、映画同好会出品作品「誰かアイツを止めてくれ」が、日本学生映画連盟賞をはじめ大会史上最多の7部門を受賞し、全国的に大反響を及ぼした。

 文化部は、前述のような大会成績には表れないものの、日ごろの地道な研究や演奏、創作活動を重ね、秋高祭での各種展示や発表、学校行事の活性化に尽力し活躍している。

 これ以外にも、最近では科学オリンピックのうち日本数学オリンピック・全国物理コンテスト・全国化学グランプリ・日本生物オリンピック、あるいはエコノミクス甲子園などにエントリーし、本選出場を果たす生徒も見られる。県内や日本国内の枠にとらわれず、グローバルな広い視野から世界に挑戦するスケールの大きい秋高生が今後さらに増えてくるに違いない。

四 古豪復活への期待

 学級減に伴う生徒数の減少が進行する中、運動部・文化部共に部員数も減少傾向にある。また、運動部では陸上競技・卓球・柔道・バドミントン、文化部では将棋・文芸・美術・写真など個人を主とする競技や部門では団体・個人共に活躍がめざましいものの、チームによる競技はここ数年上位大会進出への期待が高まっている。甲子園のグラウンドや花園のフィールドをはじめ、それぞれの部活動が目指す夢の舞台で颯爽とプレーする秋高健児の勇姿に歓喜し、勝利に酔いしれて高らかに校歌を響かせるときもそう遠くはないだろう。

 創立140周年を機に、伝統ある秋高の古豪復活にむけて、各部活動や同好会のさらなる活躍を期待したい。


平成25年5月29日付 秋田魁新報


平成25年6月3日付 秋田魁新報