新たなる伝統への流れ (4)

ボランティア活動推進事業スタート

2014年09月01日更新

一 開始当初の状況


通学路清掃活動

 秋田県の「ボランティア活動推進事業」は平成15年から開始された。これは県内の全ての高校生にインターンシップまたは3日程度のボランティア活動のどちらかを経験させるというものであり、本校ではボランティア活動を選択している。その年のPTA会報「たかだい」(第110号)の記事によると、幼稚園・小学校の手伝い(教育的活動)、小中学生への技術的指導や合同練習(部活動での指導)、通学路清掃が主体であった。通学路清掃は2回実施しており、200名程度が参加している。やはり、当時から「強制ではなく自分の好きな活動がしたい」という生徒の声も多かったようである。

二 現在の状況

 現在も「高校2年生までに3日程度」のボランティア活動が設定されている。通学路清掃は前期の定期考査最終日を原則として年2回行われており、それぞれ130名前後の生徒が参加している。

 また、秋田県高体連の要請を受けて、毎年秋に秋田市で開催される高校駅伝の沿道整理活動に学年単位で参加しており、平成24年度の参加者は77名であった。

 以上3回の行事に参加すると、県から求められている基準を満たすことになる。しかし、当初から指摘されているように、生徒が自発的に活動することが本来あるべき姿であり、通学路清掃等ではあまり大人数になると、運営上困難が生じるので、学校としてはできるだけこれ以外の形で「3回」のボランティア活動を充足するよう指導している。また、地域の活動等への自発的な参加を希望する生徒も多い。ここ数年間で学校から依頼して生徒を派遣した事業は、次のとおりである。

  • ① 看護・医療関係 秋田市内の病院を中心に外来受け付け補助・清掃などの業務を手伝っている。病院によっては図書カートを押して病室を回る仕事をした生徒もいた。
  • ② 教育機関関係 主に夏季休業中の幼稚園などで預かり保育の支援などを行っている。
  • ③ 施設整備関係 ここ数年は天徳寺から依頼されて資料公開(虫干し)の補助や歴代藩主御霊屋の清掃などを行っている。
  • ④ 図書館関係 例年秋田市立図書館明徳館で配架作業などを手伝っている。

 


駅伝ボランティア

 学校を通したもの以外にもボランティア先は多岐にわたっている。原則として自分の出場しない大会(上位大会や社会人・小中学生など)の大会補助はボランティアとして認めている。

 特に平成23年度の北東北インターハイでは市内の多くの高校生がボランティアとして活躍し、本校からもボクシングの会場担当として当時の1・2年生を中心に多くの生徒が参加した。また、県内で該当競技が行われた部活動の生徒や各会場の進行を担当した県内各校の放送部など本校生を含む多くの高校生が運営に参加した。

 大会関係以外にも部活動で自分の出身中学校などで技術的な指導を行っている生徒も見られるようになっている。また、吹奏楽部の老人施設慰問演奏や、「社会を明るくする運動」の街頭活動で毎年司会を行っている放送委員会などのように部活動単位でボランティアを依頼されたり、地域の祭りや行事に積極的に参加するなど、事業開始当時と比べれば自発的にボランティア活動に取り組む生徒が確実に増加している。

参加生徒の感想
(天徳寺 佐竹家御霊屋周辺清掃活動)

  • 御霊屋という普段入ることのできないところに入り、掃除をしました。文化財なので貴重な経験になりました。
  • 1日目は佐竹氏の先祖を祭った御堂を拭いたりその周辺の道の枯れ葉を掃いたりして、2日目は日露戦争でなくなった方のお墓などがある墓地とその周辺を掃除しました。掃除の後には普段非公開となっているところにも入れてもらい、長刀など歴史ある貴重な品などを見せてもらいました。